人員確保 Medical personnel to maintain the operation

  1. 休校、あるいは体調不良により勤務できるスタッフが減少する可能性がある。各施設のBCP(事業継続計画)の確認をしておく。
  2. 医師、技師、看護師が、休校の段階で何人体制となるか確認を。さらに出勤にあたり学童保育や保育所に依存する職員の数も確認しておく。
  3. 各職種の出勤確保人数あたり、対応可能な検査数をシミュレーションしておく。
  4. この数字に基づいて、適宜各科に不要不急の検査オーダーの抑制を依頼。「通常の7割程度しか対応できません」など情報を発信する。
  5. 不要不急の目安を示す
    • 状態の安定している患者の定期フォロー検査
    • 不定愁訴に対するスクリーニング検査
    • 画像診断ガイドライン D推奨検査
    • 「COVID-19感染が心配」のみで希望する検査

    など

検査室対応 Preparedness for operations in radiology suites

  1. COVID-19肺炎疑い患者の撮影手順の確認は、「新型コロナウィルス肺炎疑い症例でのCT撮像時の感染対策紹介」ページ参照。
  2. 不顕性、軽症患者が通常の検査に含まれてくる可能性を考慮し、患者毎、検査室出入り毎の手指消毒の徹底(感染防御の基本の再徹底)、手順の再確認。
    • 検査室入り口のノブに触れる前
    • 患者ポジショニング終了し、操作室に戻る前(キーボード・マウスをさわる前)
    • 撮像終了後、患者に触れる前
    • 次の患者の呼び込み・触れる前
    • 検査台の拭き方
  3. 感染疑い患者あるいは対象患者の画像検査に際して、機器配置、患者動線を考えてゾーニングができるのか、医療安全管理室、感染担当者等と充分な打ちあわせを行う。
    • できるのであれば、疑い、可能性のある患者の切り分けを専門部署ともに考え実行する
    • できないのであれば、全ての検査で、感染防御基本の徹底
    • 一部機器が感染者用となるため、あるいは感染防御対策の徹底にともない、検査スループット低下の程度を想定し、残りの機器で対応できる検査数の把握
    • 稼働低下の程度を適宜院内へ発信

読影体制 Preparedness for the diagnostic radiologists

  1. 休校など、社会事情の変化による出勤可能人数の把握
  2. 出勤可能人数に基づく、読影可能件数及び読影結果送信遅延の可能性についての院内発信
  3. 遠隔システム利用の考慮
  4. 臨床医側の読影必要度、緊急度の高い検査が放射線科医に伝わるような簡易システムの構築
※各施設の設備や環境を考慮し、それぞれのご施設での対応を考える際のご参考まで。