放射線科専門医におまかせください。
日進月歩の先端画像診断技術をリードしている放射線科専門医は、専門医試験に合格した先端医療の専門家です。
放射線科の検査、診断と治療について何かご不明な点がありましたら、いつでも私たちにお尋ねください。
私たち放射線科専門医は、先端技術を操るプロフェッショナルです。
X線をはじめとしたさまざまなエネルギー(電磁波・磁場・超音波など)が、先端的な画像診断および治療のために使われています。放射線科専門医は、それらのエネルギーの性質をよく知って、有効に活用することができる専門家です。
放射線科専門医とは、日本医学放射線学会が指定した施設で5年間の修練を積み、試験に合格した医師のことで、放射線診断専門医と放射線治療専門医の2種類があります。現在の規定では、放射線科専門医の受験資格として3年間の研修後を義務づけています。この専門医試験に合格した後,さらに2年間の診断専門医あるいは治療専門医の研修を経て、試験に合格してやっと放射線診断専門医あるいは放射線治療専門医になることができます。現在、放射線診断専門医は約5,600名余り,放射線治療専門医約1,200名余りしかおらず、深刻な人手不足の状態です。
→「放射線科医不足チラシ」
放射線科の診断と治療を支えるスタッフ
放射線科専門医は、診療放射線技師、放射線科看護師とチームを組んで仕事をしています。
診療放射線技師は放射線被ばくを管理しながら診断に必要な画像を撮影したり、放射線治療装置を操作したりします。装置が常に正常に働くように、整備・管理も行っています。
放射線科看護師は患者様が安全に苦痛なく検査や治療を受けられるように、常に患者様のそばで介助しています。
「正確な診断」のために
身体の中の状態を苦痛なく探り当てるための診断法が画像診断です。放射線診断専門医は、X線写真やCT、MRI、超音波検査(エコー)、核医学検査(PETを含む)といったさまざまな画像診断法の中から患者様に最も適した方法を選択します。
今日、画像診断の技術は急速な進歩を遂げています。その最新のハイテク技術を自在に使い分けることができるのが放射線診断専門医です。
放射線診断専門医は、撮影された画像を専門家の眼で解析・診断(読影)します。その診断結果は、皆様が受診された各診療科の医師の手元に報告書のかたちで届けられ、治療方針を立てるために役立てられています。
「侵襲の少ない治療」のために
放射線治療専門医は、がんに対する放射線治療を行っています。放射線治療は、臓器を温存しながら、がんだけを縮小させるもので、早期の肺がんや肝がんに対する根治的な定位照射(ピンポイント照射)や進行がんに対する抗がん剤との併用放射線療法、転移に対する緩和療法など、幅広い役割を担っています。また、放射線診断専門医は画像誘導(ガイド)による低侵襲局所治療(インターベンショナルラジオロジー:IVR)も行っています。IVRは局所麻酔で施行でき、穿刺部位から挿入したカテーテルなどを画像で確認しながら目的部位に誘導し局所の治療をする方法です。全身麻酔による外科手術ができない患者様や、より侵襲の少ない治療を希望される患者様に適応され、血管病変やがん治療などの分野で有効性を発揮しています。
放射線科専門医は、これらの先端的治療法についても教育とトレーニングを積んでいます。