新型コロナウィルス肺炎疑い症例でのCT撮像時の感染対策紹介

掲載(更新)日時:2020年2月22日18時00分

新型コロナウイルス肺炎疑い症例でのCT撮像時の感染対策の一例を紹介します.

各施設での取り決めに則ってCT検査は施行されるべきですが,疑い症例でのCT検査手順例として記載します.

【標準感染防護具】
患者:サージカルマスク
医療従事者:サージカルマスク、エプロン、手袋、フェイスシールドまたはゴーグル
*エアロゾルが発生する処置(気道吸引、気管内挿管)は空気感染予防策が必要
(N95マスク、フェイスシールドまたはゴーグル、ガウン、手袋)

【撮像手順】
①防護手順
1.CT寝台にディスポシーツを敷く
2.手指消毒
3.長袖ガウン着用
4.サージカルマスク(必要に応じてN95マスク(夜間等))、フェイスシールドまたはゴーグルの着用
5.手袋の着用

②撮像(ポジショニング後、操作室に出る際にCT室内で脱衣を行う)
1.手袋を外す
2.手指消毒
3.長袖ガウンの脱衣
4.手指消毒
5.サージカルマスク(必要に応じてN95マスク(夜間等))、フェイスシールドまたはゴーグルを外す
6.手指消毒
脱衣防護具は感染症病室内の感染性廃棄物用容器に廃棄

③撮像終了後(患者を寝台から降ろす際)
1.手指消毒
2.長袖ガウン着用
3.サージカルマスク(必要に応じてN95マスク(夜間等))、フェイスシールドまたはゴーグルを着用
4.手袋の着用

④撮像後の対応
1.撮像時使用脱衣後のガウン、手袋は橙色バイオハザードマークボックスに廃棄
2.手指消毒後、感染対策用エプロン、手袋着用
3.装置はアルコール或いは抗ウイルス作用有クロスで清拭消毒
4.清拭時使用クロスや手袋は感染性廃棄物用容器に廃棄
5.再使用にあたり適切かつ十分な換気を行う