人工知能診療委員会

はじめに

今や人工知能(AI)は日常生活のあらゆるところに広がりつつあり、放射線診断・治療においても研究段階から臨床使用可能な製品が複数発売される実用段階に移行しています。我々放射線科医にとって、医療AIとの向き合い方は、我々自身のみならず次世代の放射線科医の立場を左右する重要な問題です。JCR理事会では、医療AIにまつわる薬事承認や保険収載に関する諸問題を、放射線科医がイニシアチブを取って解決していくべき最重要課題の1つと位置づけ、JCR理事会の内部に人工知能診療委員会を令和3年7月に立ち上げました。画像診断関連ではすでに、日本医学放射線学会人工知能委員会(陣崎雅弘委員長:慶応義塾大学)がガイドラインの作成を中心に、内保連・外保連合同人工知能診療検討委員会(井田正博座長、水戸医療センター)が診療報酬のあり方を目的として活動していますが、本委員会は、これら医学放射線学会、内保連・外保連の活動を補完する形で、さらにAI開発状況や諸外国での現状などについての迅速な情報収集および、実際に臨床で使用したときの診療現場における問題点の把握とその実践的な解決を目的としています。

現在進行中の委員会活動